こんにちは!Jinnaiです!
本記事では、目標を達成するためには知っておくべき脳の性質を紹介します。
自分磨きをして目標を達成するというのがこのサイトのメインテーマです。
様々な自分磨きの方法を紹介してきましたが、目標を達成するためには本記事で紹介する2つの脳の性質を理解することが重要だと思っています。
自分磨きを効果的に進めること、続けるモチベーションにも繋がるはずです。
- 目標をどうしても達成したい人
- 人生をより良いものにしたい人
におすすめです。ぜひ参考にしてみてください。
本記事の内容
- 目標を達成できる人は、飽きたり成長を感じられなくなったとしても「努力を続けることができる人」
- 努力を続けることができれば、脳は最適化され、必要な思考やスキルが身についていく
- 飽きたりあきらめたりして努力を続けられなくなるのは、「ホメオスタシス」という脳の性質のせい
目標達成のために知っておくべき2つの脳の性質
目標達成のカギになる脳の性質とは、以下の2つです。
- 神経可塑性
- ホメオスタシス
2つの詳細を解説していきます。
神経可塑性
神経可塑性とは、その人が繰り返し行う行動や思考によって、脳の配線が変化し、最適化されることです。
脳がこのように変化する性質は、子供の時が最も活発ですが、大人になってもちゃんと残っていることが研究で明らかになっています。
つまり、繰り返し行う習慣によって、大人になっても脳を成長させることができるということです。
神経可塑性によるスキルの上達と慣れ
ピアノの上達は、神経可塑性の身近な例になります。
ピアノを弾くということは、楽譜を見てリズムと弾く鍵盤とその他の記号などを理解して、その通りに指を動かすという連続です。
習ったことがない人にとっては間違いなく意味の分からないことをしています。
ですがピアノはある程度までは、練習すればするほどうまくなります。
練習を重ねることで、「楽譜を見たらその通りに指が動く」という脳の配線が出来上がるからです。
他にもタイピングだったりスポーツだったり包丁の使い方も、毎日のように続けているおかげでうまくできるようになるのです。
繰り返していくうちになんとなくできるようになることを「慣れ」と言いますが、これの正体は神経可塑性です。
何かを人に教えてもらうときに「あとは慣れだね」と言われると教えることを放棄している印象を持ってしまいますが、脳がまだ最適化されていなければぎこちない動きになるのは当然です。
その場合は練習あるのみなのであって、その人が無責任なわけではないということは頭に入れておきましょう。
神経可塑性によるマインドの変化
神経可塑性はスキルだけではなく、思考やマインドを変化させる効果もあります。
ポジティブな人とネガティブな人の違いは、脳にあります。
我慢強い人とすぐに投げ出す人の違いも、脳にあります。
人それぞれで考え方や性格は違いますが、その違いも多くは脳の違いによるものです。
人それぞれで脳が違うのは、遺伝や生まれつきの違いもあるのですが、今までの生活習慣や環境が違うことによるものです。
学生時代に厳しい部活動に所属していた人は、なにかと我慢強かったり、やり抜く力があったりします。
末っ子の人は、甘やかされることに慣れていて、自分の都合の悪いことを受け入れるというのがなかなかできません。
いつも大事なことをあと回しにしている人は、いざというときにも行動ができません。
今までの習慣や環境によってつくられた性格も、長い時間かけて脳の神経が配線された結果という風にも見ることができます。
当然この思考やマインドに関しても、これからの習慣を変えることで大人になってからでも変えることができます。
専門知識の勘所が良くなる
中学や高校の時の数学を思い出してほしいのですが、新しいことを習うときは全く意味が分からなかったのに、テスト勉強を重ねていくうちに、見たことのない応用問題も解けるようになっていたという経験はないですか?
基礎的な問題は、授業の内容をつかえば解けるものですが、基礎を学んだすぐ後に応用問題は解けなかったと思います。
ですが、基礎を固め、いろんな応用問題も解いているうちに、見たことのない応用問題があっても、「こうすればいいのかな?」というように解法が閃いて解けたりするものです。
この閃きというのは、神経可塑性によって今まで学んだことが結び付いた結果と言えます。
私の経験も少しお話しします。
私は文系出身でソフトウェア開発の企業に入社しました。
最初はプログラミングはおろか、パソコンの使い方もまともではなかったし、研修で講師の方が言っていることを理解することもほとんどできませんでした。
ですが、1年勉強や業務を重ねることで、パソコンについて詳しくなれました。プログラミングに関しても、どのようなコードを書けばいいのか、どこをどう修正すればいいのかがパッと浮かぶようになりました。
また、新しく学ぶことを理解するスピードも上がりました。
このように難しいことでも長い間それの勉強を続けることで、理解が深まるだけでなく勘所も良くなります。
化学、医療、お金、経済などの専門的な分野でも同じことがいえます。
専門知識をただの知識として暗記するだけでは役に立ちませんが、それを柔軟に使いこなせるようになれば、仕事に役立ちます。
その「知識を柔軟に使う」ことを可能にするのが、そのための脳の変化、つまり神経可塑性です。
数学や化学、ITや医療などはセンスがいるとか、センスがない人は無理という風潮がありますが、私はそれは半分正解で半分間違いだと思っています。
確かにセンスは必要です。ですが、生まれつきのセンスはいらなくて、長い間勉強し続けることで身に着けられる「知識を柔軟に使いこなす力」が必要なんです。
誰でもそのセンスは努力次第で身に着けられるし、それはあなたの立派な武器になるはずです。
もし今専門知識を扱う勉強や仕事をしていて、自分にはセンスがないなと悩んでいるのなら、まだ脳が最適化されていないと思うようにしましょう。そして人より少し多目に努力するようにしましょう。
時間をかけて学んでいけば、いずれそんな悩みはどこかへ行きます。
ホメオスタシス
3日坊主は意志の弱さの問題ではない
ホメオスタシスとは、今の生活や習慣を維持しようとする脳の性質です。
この性質はメリットもあるのですが、自分を変えたいときには少し厄介な存在です。
なぜなら、何かを始めて自分に変化が起こると、元通りにしようとその新しく始めたことをやめさせようとするからです。
3日坊主になる原因は、意志が弱いせいではなく、行動をやめさせようとする性質がデフォルトではたらくためなんです。
人の脳には、新しいことを拒んで、変化を嫌う性質があるということを覚えておきましょう。
ホメオスタシスは神経可塑性の妨げになる
神経可塑性は先ほども述べたように、継続することで発揮され、脳の構造が変化します。
でも、新しく始めようとしたことは、ホメオスタシスのせいで続けることができません。
だから当然脳は変化しないし、なにも成長できません。
何かを始めて自分を変えたいと思ったときは、必ずホメオスタシスがあなたの心を乗っ取って、継続させないようにしてきます。
自分を変えたいなら、このホメオスタシスによるモチベーションの低下を乗り越えて、努力を継続する必要があるのです。
努力を続けるときのポイントとコツ
神経可塑性とホメオスタシスという2つの脳の性質が、あなたの成長のカギを握っているといっても過言ではありません。
自分を変えたいと思ったとき、これらの性質を踏まえた努力の仕方を探る必要がありそうです。
楽に続けるのは効果があるのか
習慣術の中で王道なものに、「楽なものから始める」というものがあります。
朝のランニングを習慣にしたいなら、毎日ランニングシューズを履くところまでを最初の目標にするというようなものです。
このテクニックは、「最初から本格的に始めて、飽きたり大変になって嫌になる」ことを予防する効果があるとされています。
この習慣術は、神経可塑性とホメオスタシスの観点から見ると、次のことが言えます。
- 楽なものから始めることは、最初は変化が起きにくいのでホメオスタシスが働かず、続けやすい。
- 最初から本格的に始めることは、最初から変化が起きるのでホメオスタシスが働き、やめやすい。
こう見てみると、前者はただ続けるためのテクニックであり、後者はやめやすいかもしれないが続けることができれば、効果を早く出せる手段であると言えるのではないでしょうか。
- 期間などを決めず長期的に続けていきたいものは楽なことから始める
- 短期間で効果を出したいものは最初から本格的に始める
という使い分けが必要だと思います。
飽きて成長が感じられなくなった先でいかに続けられるか
何かを始めるとき、最初のほうは楽しいから続きます。
なぜ楽しいかと言えば、最初のほうが効果を実感しやすかったり学べることが多いからです。
ですが、次第に効果の実感も学びも感じられなくなります。
それプラス、ホメオスタシスのせいで意欲が下がります。
多くの人はこのあたりで「やめてしまおうかな」と考えるようになり、やめてしまうのです。
ですが、ここで一度立ち止まって考えるようにしてみましょう。
- 実感はしなくなってきたが、地道に成長できているのではないか
- やめたくなったのは、脳が変化しようとしているからではないか
- ここでめげずに続けることで効果が現れるのではないか
- ここでやめたら今まで通りなのではないか
目標を達成するために一番大事なことは、続けるということ。
いつかかならず飽きるタイミングがあり、目標を達成するためにはをれを乗り越えて続ける必要がある
ということを認識しておくだけでも、乗り越える確率は上がるはずです。
努力する対象は1つか2つに絞る
新しいことを始めるというのは、ほかの慣れている習慣と違ってエネルギーを食います。
一度に何個も新しいことを始めると、確実にエネルギー切れになって全部がおざなりになってしまいます。
本当にやりたいことを2つくらいに絞って取り組むようにしましょう。
こうすることで、せっかく絞ったんだからこれだけは確実に続けようという気にもなれます。
それに慣れて習慣化できたら、また別の新しいことを取り組むようにしましょう。
脳の性質を理解した今から始めよう
目標達成のカギを握る神経可塑性とホメオスタシスについて解説しました。
人の脳は何歳になっても成長できますが、ホメオスタシスという性質を理解していないとなかなか変われません。
これから何かを始める際は、この2つの脳の性質を頭に入れて取り組むようにしていきましょう。
こういうことを20代のうちに知れるのはとてもありがたいことだと思います。研究者の人たちに感謝ですね。
ですが、それを役立てられるからは、自分たち次第です。
自分の目標を達成できるとても大きなヒントになったと思います。
この先も「続けること」を大事にしていきましょう。
良い研鑽ライフを!